2012年6月11日、新一年生対象とした「SSH(スーパー・サイエンス・スクール」の講演会が開催されました。
講演会は、SSHが始まって以来7年連続の講師を務める立命館大学国際平和ミュージアム名誉館長・立命館名誉教授で、現在「安齋科学・平和事務所」所長の「安斎育郎」先生です。先生は東大工学部原子力工学科卒で原子力のエキスパートです。
目的は、SSHを学ぶにあたり基本となる科学観育成するものです。演題は「科学と非科学の間」で、現代人をひきつける「似非科学」、「オカルト的な現象」、「血液型性格占いの誤り」、「カルト宗教」、「東日本大震災時のデマ、風評被害」、「つくられた原発の安全神話」などの「騙し」について、科学的な視点から分析し、騙され・惑わされないための科学的思考の必要性を学ぶことの重要性を手品・スプーン曲げを実演しながら力説していました。
また、科学で何でも解決できるとする考え方「科学万能主義」の誤りも明らかにし、本当の科学的精神とは何かを示唆しました。最後に、人はどう生きるべきかについては「自己実現の状態」が人生に幸である、と力説しました。
「国際平和ミュージアム」 「安斎育郎」先生
「スプーン曲げの実演」 「騙しの手品」