小林斗盦さん(篆刻家、書家)文化勲章受章

小林斗盦(こばやしとあん,本名:庸浩)さん 中学31回卒 書家・篆刻家

1916年埼玉県川越にはんこ屋の息子として誕生。川越中学校31回生。川中入学後書を始める。在学中の16歳の時、泰東書道院に書で、日本美術院に篆刻で初入選。川越中学校卒業後、篆刻家の河井筌廬(せんろ)、書家の西川寧に師事。
1984年に篆刻の「柔遠能邇」で恩賜賞・日本芸術院賞を受賞。明朝から近代までの名印を集めた「中国篆刻叢刊」を編纂し、中国でも高く評価された。1994年日本芸術院会員。同年全日本篆刻連盟を結成し会長就任。1998年文化功労者。2004年篆刻の分野で初の文化勲章受章。書家として独自の篆刻の世界を確立した。
心不全のため東京都千代田区永田町の自宅で2007年8月13日死去、91歳。

著書に「篆書千字文」「篆刻全集」など。