監督故郷に帰る

〇川越スカラ座で上映中の哲学的な映画でもある ”MODERN LOVE”を鑑賞しました。

監督の福島拓哉氏(高43回)は高校時代、川越スカラ座によく映画を観にきたそうです。

そのとき映画へのあくなき情熱をたぎらせたのだろうと推察しています。

高校を卒業してからは川越を離れていたそうで、ふたたび川越の地を訪れたときその観光地化に驚かれたとのことです。

福島氏は一橋大学ドイツ近代哲学の大河内泰樹教授(高43回)とのクラスメート対談の中で映画について語っています。(パンフレットより、部分

大河内氏「・・・この物語は複数の世界が交錯し合うところから、この世界の中で旅をすることになるっていうのは、他の可能性ではなくて、今いるこの世界を肯定する話だなと思った。」

福島氏「そうだね。自分の創作のテーマが、結局俺は現実逃避したいだけなんだと思ってて。今ではないいつか、ここではないどこかに行きたい気持ちで映画を作ってるんだよね。でも実際には、今ここにしか自分はいられないから、今ここを見つめなおすとか、・・・」

  故郷スカラ座の前で     福 島 拓 哉 氏

まさしく、監督故郷に帰る。

パンフレット「MODERN LOVE」より

   上映終了後のサイン会

パンフレットにしっかりサインをいただきました

映画館をでると川越は夏の色。いつか小江戸を舞台にメガホンをとっていただけないかな、とひとりごちました。