川高今昔物語 ‘2002’ -ピサの理科棟ー

● 昔、ピサの理科棟と呼ばれる伝説の建物が川越高校に存在した。

少し傾きがある棟で、廊下にボールを置くといつの間にか位置を変えていた。

この理科棟で多くの卒業生は「エネルギー保存の法則」を学んだという。

その棟もいつしか役目を終え、埋蔵文化財の調査をしたのち建て替えられた。

新たに建築された学び舎からは多くの卒業生がすでに巣立っている。

晴れた日には筑波山が望める。富士山もまばゆい。(写真は2002年頃)

 

・さらば理科棟、おおわが青春(解体前の理科棟屋上で記念撮影)

 

 

*補遺 理科棟小史

 

1962年、旧制校舎跡地に新理科棟が完成。

本校初の「鉄筋コンクリート」三階建である。

一階化学、二階物理、三階生物の講義室、実験室、研究室等からなっていた。

その後1965年、理科棟の増築工事がなされ、

四階に地学実験室、書道教室、普通教室などが作られた。

爾来、39年の年月を経て改装のため2002年に解体されるまでの間、

多くの卒業生たちが理科系科目の学びの場として活用した。

そして、いつの頃からか「ピサの理科棟」伝説が生まれ、語り継がれていった。

増築のためもあり、長い年月の間にかすかな傾斜ができ、

廊下に置かれたビー玉などは見事なほどに転がっていったのだ。

ただでは起きない川高生、この傾斜角を調査研究する生徒たちも現れた。

物理学を講じる先生の中には、位置エネルギーが運動エネルギーに変換する

身近な例として例示された方もおられたと聞き及ぶ。

 

そして、普通教室棟と理科棟の間に今でも一本の桜の木がある。

新新理科棟を建築するとき、移植することも難しく、

一時は建築工事のために、その役目を全うさせ

桜御供の運命となる危惧もあった。

しかし、多くの人たちの支えで、そのまま残されることとなった。

今では、理科棟桜として、春になると真っ先にその花を咲かせ

在校生には新学期の訪れを告げ、新入生には歓迎の花吹雪ともなっている。

 

 

 

 

 

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