📖遥かなる日々 初雁健児ゲートル時代の回想 (PDF)

初雁健児ゲートル時代の回想(PDF 291頁)

「飯能ゲートル会」を知らずして同窓会をかたるなかれと言っても過言ではないでしょう。同窓会の歴史において、戦火の中大変な思いをしながら旧制川越中学校から新制川越高校への転換期を自ら体験された世代であります。「ゲートル」という言葉は当世若者気質用語辞典のなかには既にないかもしれません。75年以上前の戦時中(昭和16年~20年)学帽、戦闘帽を被り、脚に「ゲートル」を巻いて通学した先輩諸氏が、苦難の時代でありながらも楽しく青春を送った時代を振り返り、結束をかためたのが「ゲートル会」と聞き及びます。令和の時代には想像がつかないような学園生活を送られた方々が、その思いを募らせ纏められたのが『~初雁健児ゲートル時代の回想~ 遥かなる日々』であります。タイトルを決めるにあたっては、ゲートルへの回想、初雁健児、奥武蔵軍国少年時代、ゲートル時代を生きて、などなどの母校愛に満ちた用語が挙げられたとうかがっております。「ゲートル事始めの地訪問記」「ゲートル街道」「化工廠の青春」「遠い飛行機」「必敗の戦争から学んだもの」「戦時下の中学生活」「あゝ軍国少年」「最後の川中生」など目次を拾うだけでその時代背景が手に取るように響いてきます。次代に語り継ぐ川中時代から新制川越高校へ移り変わる時代の青春記とも言えます。目を通していただければ今を生きるありがたさをあらためて感じ入る次第です。人間万事塞翁が馬。

ゲートル:絆(きゃはん。脚半とも)とは脛の部分に巻く布・皮でできた被服ゲートル(英: Gaiters

 

『遥かなる日々 初雁健児ゲートル時代の回想』 (PDF)