ごあいさつ

埼玉県立川越高校同窓会奨学財団奨学金について

 
埼玉県立川越高等学校は、今年度120周年を迎える伝統を有する男子高校です。この間、3万7千余名の同窓生は、国の内外の幅広い分野において活躍しております。とりわけ、2015年の梶田隆章氏のノーベル物理学賞受賞は特筆すべきことです。また、生徒たちは、伝統の校風の中、知・徳・体の調和のとれた人間を育むべく、くすの木の大樹の下、勉学、部活動、学校行事に全力で取り組んでおります。しかし、高い志がありながら生徒たちの進学希望に十分に応えきれない社会の現状も垣間見ることがあります。そこで、同窓会が奨学財団を設立し、一丸となって、母校の目指す教育支援をすることとしました。
 
支援内容として、
1. 経済的な理由で修学が困難な在校生で、成績優秀かつ向学心を有する者に対し奨学金の給付
2. 「高い志を、世界に向けて」がテーマの「グローバルリーダーシッププログラム」の助成
3. 文部科学省指定のSSHで培った成果を生かす「川高サイエンス探求」の支援
以上3つの柱からなります。
 
これからの社会はグローバル化が一層進み、きびしい世界情勢の中で日本を背負い、また世界平和に貢献する心身ともにたくましい人材が求められます。さらに、地域社会の核となり活躍する有為な人材の育成も求められています。今年度、公益財団法人の認定を頂き、助成がはじまったばかりですので、今後さらに支援の発展充実を図ってまいります。そして、この財団の支援が後期中等教育の発展充実に資することを期待しております。
 


公益財団法人 埼玉県立川越高等学校同窓会奨学財団
理事長 菊池 建太